保健担当より:花粉症について
例年では、2月上旬から花粉が飛び始めますが、今年は40年ぶりの大雪で、少し遅れているようです。3月中旬にかけてピークになっていく予想になっています。10年前の平均値と比較して、昨年の花粉飛散量は、船橋市で2,4倍となっており、近年増加傾向です。
なぜ増加しているのか?
花粉症は、スギ・ヒノキ・ブタ草など約60種類以上の植物が原因とされ、日本人の約25%が患い、今や国民病とされていますが、戦後に初めて報告された新しい病気です。日本では、ここ40年間で激増しました。
理由①:スギ花粉の増加(戦後、スギを大量植林したため)
理由②:排気ガス・大気汚染(PM2.5)
理由③:食環境の変化・不規則な生活リズム
理由④:住宅環境の変化
症状について
鼻の三大症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)だけでなく、目の症状(かゆみ、涙、充血など)を伴う場合が多く、その他にのどのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。
予防について
①外出をしない
・晴天、風の強い日
・飛散量の多い時間(10:00~15:00)
②外出をする時は、
・帽子、サングラス、マスクの着用
・帰宅後の洗眼、うがい、洗髪
・家に入る前に服を良くはたいて花粉を落とす
③自宅にて
・窓を開けない
・エアクリーナーの使用
・外干しした布団は掃除機をかけてから使用
・まめにカーテンを洗濯
・まめに濡れ布巾で拭き掃除
去年までは平気だったのに急に今年から…という人も少なくありません。ひどい人では、日常生活を送るうえで、支障が出る(頭がボーっとするなど)ことがあります。正しい知識・予防法を知っておくと、安心です。